
シャワー浴びてる時にキッチンで水使われると、急に冷たくなるんだけど…

それ、給湯器の号数が足りてないサインです。特に冬場は要注意ですよ。
シャワーを浴びている最中にキッチンでお湯を使ったら、急に冷たい水が出てきた経験はありませんか?
この「2箇所同時使用でお湯が水になる」症状は、給湯器の号数不足が主な原因です。特に冬場になると症状が悪化し、快適な給湯環境が保てなくなります。
本記事では、お湯が水になる原因の特定方法と、給湯器の号数が足りてないケースでの具体的な解決策を解説します。
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なぜ2箇所同時使用でお湯が水になるのか?
給湯器を2箇所で同時使用するとお湯が水になる理由は、給湯器の能力が分散して各箇所に十分な号数を供給できないためです。
給湯器の「号数」とは、水温+25℃のお湯を1分間に出せる量(リットル)を示す能力指標です。東京ガスの公式ページによると、一般家庭では16号、20号、24号が主流となっています。
例えば20号の給湯器で2箇所同時使用した場合、それぞれの箇所には実質10号分の能力しか振り分けられません。その結果、水圧が低下し、設定温度まで十分に温められないお湯が供給されるため、お湯が水になる現象が発生します。
さらに設定温度が高いほど、同時出湯できるお湯の量は減少します。60℃設定では42℃設定時と比べて水圧が約40~50%も低下するというデータがあり、2箇所同時使用でお湯が水になるリスクが高まります。
給湯器の号数が足りてない?確認すべき基準
ご家庭の給湯器の号数が足りてないかどうかは、世帯人数と使用パターンで判断できます。
日本ガス石油機器工業会が示す号数選定の目安は次の通りです。
号数 | 世帯人数 | 2箇所同時使用 | 冬場の対応 |
---|---|---|---|
16号 | 1~2人 | 不向き | 1箇所のみ推奨 |
20号 | 2~3人 | 条件付きで可能 | 号数不足になりやすい |
24号 | 3~5人 | 安定して対応 | 2箇所同時使用も可能 |
日本ガス石油機器工業会によると、24号給湯器であれば冬場でもキッチンとシャワーの2箇所同時使用が可能です。ただし、使用する水栓の種類や配管条件、水圧によって実際の使用可能水量は制限を受けます。
現在16号や20号の給湯器を使用していて、2箇所同時使用でお湯が水になる症状が出ている場合は、給湯器の号数が足りてない可能性が高いと判断できます。
冬場に2箇所同時使用でお湯が水になりやすい理由
「夏は問題ないのに、冬になると2箇所同時使用でお湯が水になる」という症状には明確な理由があります。
冬場は水道水の温度が大きく下がるため、同じ号数の給湯器でも供給できるお湯の量が減少するのです。東京ガスのデータによると、水温15℃では24号給湯器で40℃のお湯を24L/分使用できますが、水温5℃まで下がると約17L/分にまで低下します。これは約30%の能力低下を意味します。
つまり夏場は問題なかった20号の給湯器でも、冬になると実質14~15号程度の能力しか発揮できません。このため、給湯器の号数が足りてない状態となり、2箇所同時使用でお湯が水になる症状が冬場に集中して発生するのです。
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給湯器の号数が足りてない場合の解決策
2箇所同時使用でお湯が水になる問題を解決する方法は、大きく分けて2つあります。
号数アップで根本解決
最も効果的な解決策は、給湯器の号数を上げることです。16号から20号へ、または20号から24号への交換を検討しましょう。
経済産業省は2028年度を目標とした新たな省エネ基準で潜熱回収型給湯器の普及を促進しています。号数アップと同時にエコジョーズなどの高効率給湯器へ交換すれば、光熱費削減も期待できます。
マンションの場合は管理組合への確認が必要です。設置場所や配管の制約により号数変更が難しいケースもあるため、事前確認を忘れずに行いましょう。
すぐできる対処法
給湯器をすぐに交換できない場合は、使用パターンの工夫で症状を軽減できます。
- 2箇所同時使用を避け、時間をずらして使う
- 給湯器の設定温度を下げる(60℃→42℃など)
- 水栓を1箇所ずつ使用する
また、メンテナンス不良が原因で2箇所同時使用でお湯が水になるケースもあります。水抜き栓フィルターのゴミ詰まりや給水バルブの汚れによる水圧低下が考えられるため、定期的な清掃・点検を実施しましょう。
まとめ|給湯器の号数不足が主原因
2箇所同時使用でお湯が水になる症状の大半は、給湯器の号数が足りてないことが原因です。特に16号や20号の給湯器で冬場に症状が悪化する場合、号数不足の可能性が極めて高いでしょう。
日本ガス石油機器工業会の指針では、24号給湯器であれば2箇所同時使用に安定対応できるとされています。快適な給湯環境を維持するには、世帯人数と使用パターンに合った号数の給湯器を選ぶことが重要です。
交換が難しい場合でも、設定温度の調整や使用パターンの見直しで改善できるケースがあります。まず現在の給湯器の号数を確認し、給湯器の号数が足りてないと判断できる場合は専門業者に相談してみてください。
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