給湯器からの水漏れは放置すると大きなトラブルに発展します。床や壁の水濡れ被害だけでなく、電気配線へのダメージや、ガス給湯器の場合は安全上の深刻な問題も引き起こす可能性があります。
水漏れを発見したらすぐに行動することで、被害を最小限に抑えられます。
この記事では、給湯器から水漏れが起きた際に自分でできる応急処置と、プロに任せるべきタイミングを分かりやすく解説します。
給湯器の水漏れを発見!まず行うべき3つの初期対応
給湯器から水漏れを発見したら、被害拡大を防ぐために次の初期対応を速やかに行いましょう。
- まず給湯器の電源をオフにすることが最優先です。コンセントタイプなら電源プラグを抜きます。水と電気が接触すると漏電や感電の危険があります。
- 水漏れの箇所を確認し、可能であれば写真を撮っておきましょう。これは後で修理業者への説明に役立ちます。
- ガス給湯器の場合は、ガスの元栓を閉めることも重要です。ガス漏れや不完全燃焼を防ぐための安全措置です。
給湯器の水漏れを止めるには?止水栓の場所と閉め方
水漏れが続いている場合、まず水の供給を止める必要があります。給湯器へ水を送っている「止水栓」(給水元栓とも呼ばれる蛇口のような装置)を見つけ、時計回りにしっかり回して閉めましょう。
止水栓は通常、給湯器本体の近くか、給湯器へつながる配管上にあります。この操作により給湯器への水の供給がストップし、水漏れの拡大を効果的に防ぐことができます。
ガス給湯器で水漏れが起きた場合に注意すべき危険性とは?
ガス給湯器からの水漏れは、単なる水の被害だけでなく、ガス関連の重大な安全リスクも伴います。
- 部屋の換気を十分に行い、窓を開けるか換気扇を回しましょう。閉め切った空間でガス給湯器に問題がある場合、不完全燃焼による一酸化炭素中毒の危険性があります。
- ガス臭いにおいや異常な音がする場合は、ガス漏れの可能性があります。この場合は電気のスイッチにも触れず、火気厳禁で速やかに室外へ避難し、ガス会社の緊急連絡先に通報してください。
給湯器のどこから水漏れしているか?箇所別の原因と対処法
水漏れの発生箇所によって原因と対処法が異なります。
給湯器本体からの水漏れは、内部の熱交換器やパッキンの劣化が主な原因です。こうした本体からの水漏れは、ほとんどの場合専門業者による修理が必要になります。自己判断での本体の分解は危険ですので避けましょう。
配管からの水漏れは、接続部の緩みや配管自体の亀裂・破損が考えられます。接続部の軽い緩みであれば、モンキーレンチで慎重に締め直せる場合もありますが、過度な力をかけると逆に破損リスクが高まります。配管の亀裂や破損の場合は、応急処置としてビニールテープで巻いた後、必ず専門の配管業者に修理を依頼しましょう。
水抜き栓からの水滴については、使用後に少量の水が落ちる程度であれば正常な動作です。これは機器内の圧力調整のための安全装置の働きによるものです。しかし、使用していない時も常に水が出続けている場合は修理が必要です。
給湯器の水漏れ応急処置後、なぜ専門業者への依頼が不可欠なのか
応急処置で一時的に水漏れを止めても、根本的な解決には専門業者への依頼が必要です。
- 給湯器は電気・ガス・水という3つの危険要素が複雑に絡み合う機器であり、素人の修理には限界と危険性があります。
- 不適切な修理は更なる漏水や、ガス漏れ、火災などの重大事故につながる可能性があります。
- 保証期間内であれば無料で修理が受けられる可能性があるため、まずはメーカーのカスタマーサポートへ連絡することをお勧めします。
業者選びでは、口コミサイトでの評価確認や、水道局指定の事業者を選ぶことで、技術力が高く信頼できる修理を受けられます。突然の給湯器トラブルに備え、お住まいの地域の水道修理業者やガス会社の連絡先を事前に確認しておくと安心です。
まとめ:給湯器の水漏れから家を守るための迅速な対応手順
給湯器からの水漏れを発見したら、まず電源をオフにし、止水栓を閉めて水の供給を止めることが最重要です。ガス給湯器の場合は、安全のためにガスの元栓も閉めましょう。水漏れの箇所を確認して状況を記録しておくことで、専門業者への連絡時に正確な情報を伝えられます。
応急処置後は必ず適切な専門業者に修理を依頼し、安全性を確保しましょう。給湯器の水漏れは小さな兆候でも放置せず、早期発見・早期対応が家の水害と高額な修理費用を防ぐ鍵となります。

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