電源が入っているのに給湯器が動かないのはなぜ?

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朝からシャワーを浴びようとしたのに、お湯が出ない…。リモコンの電源は入っているのに給湯器が作動しない状況は、多くの家庭で突然発生するトラブルです。

給湯器は日常生活に欠かせない設備ですが、予期せず動かなくなると当惑してしまいますよね。

この記事では、給湯器の電源が入っているのに動作しない主な原因と、自分でできる具体的な対処法から専門業者に依頼すべきケースまで詳しく解説します。

突然お湯が出ない!5分でできる給湯器トラブルの原因究明法

給湯器トラブルに直面したら、まずは冷静に問題の切り分けから始めましょう。リモコンにエラーコードが表示されていないか確認することが最初のステップです。エラーコードがあれば、給湯器の取扱説明書で具体的な対処法を調べることができます。

以下の基本チェックポイントを順番に確認すると、給湯器の故障原因が素早く特定できます。

  • 全体か部分か:家全体でお湯が出ないのか、特定の蛇口だけなのか
  • 水の確認:水は正常に出るのか(水も出ない場合は水道関連の問題)
  • 漏水チェック:給湯器本体や配管からの水漏れはないか
  • ガス機器テスト:他のガス機器(ガスコンロなど)は使用できるか
  • 異常サイン:給湯器から異音・異臭・煙などの異常がないか
  • 使用年数:給湯器の使用年数は何年か(10年以上経過は要注意)

これら6つの基本チェックで、大半のケースで原因の見当がつきます。次に、具体的なトラブル箇所別の効果的な対処法を見ていきましょう。

リモコントラブルを自己解決!3つの簡単チェックと即効対処法

給湯器が動かないと感じたら、まず疑うべきはリモコン関連のトラブルです。以下の3つの重要チェックポイントを確認しましょう。

チェック 1. リモコン操作の基本確認

  • 操作反応: リモコンのボタンを押しても全く反応がないか確認
  • 電池状態: 電池式リモコンの場合、電池切れの可能性を確認
  • ロック機能: 誤操作防止のロック機能が有効になっていないか確認

チェック 2. リモコン表示の確認

  • 表示状態: 液晶画面が消えている場合は節電モードの可能性
  • エラー表示: エラーコードや警告マークが表示されていないか確認
  • 時計設定: 時計設定がリセットされていないか確認(一部機種は時計設定が必要)

チェック 3. 複数リモコンの確認

  • 他リモコン: 浴室とキッチンなど複数リモコンがある場合、別の場所のリモコンがOFFになっていないか確認

即効対処法

  1. リモコンの再起動(リセット)を実行する
  2. 電池式の場合は電池を交換する
  3. ロック機能が有効なら解除する(取扱説明書参照)
  4. リモコンの電源ボタンを長押しして完全再起動を試みる

これらの対処法を試しても改善しない場合は、リモコンと本体を繋ぐ配線の劣化や接触不良、あるいはリモコン内部の基板故障の可能性が高いため、次のステップに進みましょう。

電気系統の不具合を解消!ブレーカーから配線まで4つの重要チェック

給湯器の電源系統にも問題が潜んでいる可能性があります。以下の4つの重要チェックポイントを順番に確認しましょう。

チェック 1. ブレーカー確認

  • 分電盤チェック: 給湯器専用のブレーカーが落ちていないか確認
  • 漏電遮断器: 漏電遮断器が作動していないか確認
  • 再投入テスト: 落ちている場合は上げてみて、すぐに落ちないか観察

チェック 2. 電源接続状態

  • コンセント確認: 給湯器の電源プラグが確実に差し込まれているか確認
  • コンセント位置: メーターボックスや外壁内に設置されている電源接続部も確認
  • 接触状態: プラグの汚れや緩みがないか点検

チェック 3. 落雷・停電後の状態

  • 安全装置: 落雷や停電後は安全装置が作動していることがある
  • 過電流保護: 過剰電流から機器を守る保護機能が働いている可能性

チェック 4. 電気工事関連

  • 工事後確認: 最近電気工事があった場合、配線接続の確認
  • 電源復旧: 工事後のコンセント差し込み忘れの可能性

効果的な対処法

  1. コンセントの抜き差し(電気系統リセット)を実行する
  2. 電源を一度切って5分以上待ってから再起動する
  3. ブレーカーを一度OFFにしてから再度ONにする

ブレーカーが頻繁に落ちる場合は、漏電や過電流の可能性があるため、これは自己判断せず専門の電気設備点検が必要です。

ガス・水の供給問題を素早く解決!冬場に多発する7つのトラブル対策

給湯器が動かない原因の多くは、ガスや水の供給に関する問題です。特に冬場は配管凍結などのトラブルが増加します。

ガス供給の7つのチェックポイント

  1. ガスメーター確認: ガスメーターのランプが点滅していないか確認
  2. 安全装置作動: 地震感知や異常検知で自動停止している可能性
  3. ガス残量: プロパンガスの場合、残量不足の可能性
  4. 他のガス機器: ガスコンロなど他のガス機器も使えるか確認
  5. 点火状態: 点火プラグの不良や点火不良の可能性
  6. 立ち消え安全装置: 風や不完全燃焼で立ち消え安全装置が作動している可能性
  7. ガス元栓: ガスの元栓が閉まっていないか確認

水供給の6つのチェックポイント

  1. 水圧確認: 地域全体の水圧低下が影響している可能性
  2. 配管凍結: 冬季は特に給水パイプの凍結リスクが高い
  3. 止水栓・元栓: 閉まっていないか確認
  4. フィルター詰まり: 水抜き栓のフィルターにゴミが詰まっている可能性
  5. 断水情報: 地域の断水情報を確認
  6. 配管詰まり: 長期間の使用で配管内に詰まりが発生している可能性

効果的な対処法

  • ガス復旧: ガスメーターの復帰操作(全てのガス機器使用を止め、復帰ボタン操作)
  • フィルター掃除: 水抜き栓のフィルター清掃
  • 凍結対策: 給水パイプ凍結時はぬるま湯で徐々に解凍(急激な温度変化は避ける)
  • 水圧確認: 複数の蛇口を同時に開け、水圧を確認

配管凍結は特に注意が必要です。無理な解凍は配管破損の原因となるため、慎重に対応しましょう。

給湯器本体の寿命と故障サイン!10年経過機器の5つの注意点

給湯器本体に問題がある場合、以下の5つの重要なポイントをチェックしましょう。

注意 1. 内部制御系統の故障サイン

  • 基板故障: 電子部品の故障により制御不能状態
  • センサー異常: 温度センサーや流量センサーの故障
  • 安全装置作動: 不完全燃焼防止装置、過熱防止装置などの作動

注意 2. 設定関連の確認ポイント

  • 温度設定: 設定温度が低すぎるとお湯と感じられない
  • 時計設定: 一部機種では時計設定が完了するまで動作しない
  • 運転モード: 適切な運転モードが選択されているか

注意 3. 経年劣化の重要確認事項

  • 使用年数: 10年以上経過すると重要部品の劣化が進行
  • メンテナンス履歴: 定期メンテナンスの実施有無
  • 部品寿命: 電気部品や機械部品の寿命(7〜10年)

注意 4. 燃焼系統の確認事項

  • ファン状態: 換気ファンの不具合による安全装置作動
  • 燃焼状態: 不完全燃焼や異常燃焼の発生
  • 熱交換器: 熱交換器の目詰まりや劣化

注意 5. 外部環境の影響

  • 設置環境: 給湯器周辺の換気状態や異物
  • 排気口状態: 排気口の詰まりや異物混入
  • 気温影響: 極端な気温低下による機能低下

自己対処可能な方法

  1. 設定温度の確認と適切な調整
  2. 時計設定の確認と調整
  3. 電源の完全再起動(5分以上電源オフ後に再起動)
  4. 運転モードの確認と再設定

これらの対処法を試しても改善しない場合は、給湯器本体の修理や交換が必要になる可能性が高いでしょう。

今すぐプロに依頼すべき5つの危険サイン!修理か交換か判断のポイント

以下の5つの危険サインが見られる場合は、自分で対処せず直ちに専門業者に依頼すべきです。

1. 安全に関わる危険な症状

  • ガス臭: ガス漏れの可能性がある場合
  • 異常な音: 金属音や爆発音などの異常音
  • 異臭や煙: 焦げ臭さや煙が発生している場合
  • 水漏れ: 本体からの明らかな水漏れ

2. 電気系統の危険サイン

  • 電気ショック: 触れると電気を感じる
  • ブレーカー遮断: 繰り返しブレーカーが落ちる
  • 発火・発煙: 電気系統からの発火や発煙

3. ガス系統の異常

  • 点火不良: 何度試しても点火しない
  • ガス漏れ: ガス漏れ警報器の作動
  • 異常燃焼: 炎の色が異常(赤や黄色)

4. 10年超の老朽化サイン

  • 頻繁な故障: 修理を繰り返している
  • 部品供給終了: メーカーの部品供給が終了
  • 効率低下: 以前より光熱費が増加

5. 修理コスト判断

  • 高額修理: 給湯器価格の50%を超える修理費用
  • 再発可能性: 同じ故障が繰り返される
  • エネルギー効率: 最新機種との効率差

修理か交換かの判断基準

  • 使用年数: 10年以上使用している場合は交換を優先
  • 修理コスト: 新品の50%以上の修理費用なら交換を検討
  • 故障頻度: 1年以内に複数回故障なら交換を考慮
  • 保証状況: 保証期間内(1〜2年以内)ならメーカー保証を活用
  • 住居形態: 賃貸住宅の場合は管理会社や大家に相談

最新の高効率給湯器への交換は、初期費用はかかりますが、長期的には約20〜30%の光熱費削減につながり、経済的なメリットがあります。

まとめ:不要な出費や後悔をなくすためには「問題の切り分け」が大切!

給湯器は私たちの日常生活に欠かせない重要な設備です。電源が入っているのに動かないトラブルに遭遇した際は、この記事で紹介した対処法を参考に、まずは自分でできる基本的なチェックを行いましょう。それでも解決しない場合や危険な症状がある場合は、無理せず専門業者に依頼することが最も安全で賢明な選択です。

適切なメンテナンスと注意深い使用により、給湯器のトラブルを未然に防ぎ、快適なお湯のある生活を長く維持することができます。

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