【後悔事例】給湯器交換で失敗した人の共通点5つ|事前に知っておくべき注意点

「お湯が出なくなった…」

冬の寒い朝、そんな事態に直面したことはありませんか?給湯器は私たちの日常生活に欠かせない重要設備でありながら、いざ交換となると多くの人が思わぬ落とし穴にはまってしまいます。

10~15年の寿命を迎えた給湯器の交換は避けられませんが、適切な知識がないまま進めると、予想外のトラブルや高額な追加費用、そして何年にも渡る後悔を招くことに…。

本記事では、実際に給湯器交換で「あの時こうしておけばよかった」と嘆いた方々の生の声をもとに、失敗した人々に共通する5つの落とし穴と回避策を徹底解説します。これから給湯器の交換を検討されている方は、この記事があなたの【高額な授業料】を節約するガイドになるでしょう。

共通点1:「安いはずが高額請求に!?」見積書の落とし穴と回避法

見積もりでは8万円と言われたのに、工事当日に『これは別料金です』と言われ、結局15万円近くかかった…

給湯器交換でもっとも多い失敗事例、それが見積もりの確認不足です。業者の提示する「お得な価格」の裏には、思わぬ追加費用が隠れていることがあります。

こんな「安さ」には要注意!

Aさんは、ネットで見つけた「給湯器本体+工事費込み7万円〜」という広告に飛びついたといいます。しかし実際に訪問見積もりをしてもらうと…

「基本工事費は確かに込みでしたが、『既存配管が古いため交換が必要』『追い焚き配管の接続は別料金』『リモコンは別売り』などと次々に追加料金を提示されました。結局、最初の見積もりの倍以上の費用がかかりました」

絶対に見落としてはいけない見積書の落とし穴

1. 「税抜」表記の罠

「税抜8万円」と表示されていた場合、実際の支払いは8.8万円(税込)になります。少額に思えるかもしれませんが、高額商品ではその差は大きくなります。

2. 「工事費一式」の中身が不明確

「工事費一式:30,000円」とだけ記載され、具体的に何の作業が含まれるのか明記されていないケースも要注意。後から「これは含まれていません」と追加請求される可能性があります。

3. 付属品の有無を確認

特に注意したいのが以下の付属品です。

付属品価格相場必要性
脚部カバー3,000円~14,000円見た目を美しく保ち、配管保護にも役立つ
リモコンセット10,000円~50,000円使い勝手を左右する重要パーツ
配管カバー5,000円~20,000円配管の保護と見た目の美化に必須
循環アダプター3,000円~8,000円追い焚き機能に必要な部品

「安いな」と思った見積りには、これらの付属品が含まれていない可能性大です。最終的な見た目や機能に関わる部分なので、必ず確認しましょう。

プロが教える!見積書の「正しい」比較方法

見積書はA4用紙1枚に簡単にまとめられていることが多いですが、そこに書かれていない『暗黙の了解』が業者側にはあります。見積書を受け取ったら、必ず次の質問をしてください

必ず確認すべき5つの質問

  1. この見積もりに含まれていない可能性のある追加費用は何ですか?
  2. 既存の配管を流用する場合の条件と、交換が必要になるケースの費用は?
  3. リモコンや必要な付属品はすべて含まれていますか?
  4. 既存給湯器の撤去・処分費用は含まれていますか?
  5. 工事後の保証内容はどうなっていますか?

これらを聞くだけで、『実はこれとこれは別料金です』という回答が返ってくることがほとんどです。それを踏まえた総額で比較することが大切です。

共通点2:「10年保証のはずが実は3年!?」保証書の落とし穴と真相

販売員から『10年保証付き』と説明されたので安心して契約したのに、実際の保証書を見たら『本体は3年、その他部品は1年』と書かれていた…

保証内容の誤解や思い込みが、給湯器交換後の大きな後悔につながるケースは驚くほど多いのです。

「長期保証」の裏に潜む7つの落とし穴

  1. メーカー保証と業者保証の混同
    最も多いのが、メーカー保証と業者独自の保証を合算して「10年保証」などと説明するケース。実際には次のようなカラクリがあります。
    • メーカー保証3年+業者保証7年=「10年保証!」と説明
    • 実際は「メーカー保証3年の後に業者保証7年が始まる」のではなく、「メーカー保証3年を含めた合計7年の保証」だった
  2. 部品別の保証期間
    「保証10年」と言われても、実際には部品ごとに保証期間が異なるケースがほとんど。下記は一般的な例です。
    • 熱交換器:5~10年
    • 電装基板:3~5年
    • リモコン:1~3年
    • その他部品:1年
  3. 保証対象外の条件
    小さな文字で書かれた保証対象外の条件を見逃すと、いざという時に保証が適用されないことも。下記はよくある保証対象外の条件です。
    • 定期点検(有料)を受けていない場合
    • 業者以外による修理や改造が行われた場合
    • 一般家庭用以外の使用(事業用など)
    • 取扱説明書に反する使用方法
  4. 出張費・技術料の有無
    保証期間内でも、部品代のみが無料で出張費や技術料は有料というケースも多いです。50km離れた地域では出張費が1万円以上かかることも。
  5. 保証書の発行条件
    「保証書は工事完了後に郵送します」と言われたまま届かないケースも。保証書がなければ保証を受けられません。
  6. 業者の倒産リスク
    メーカー保証以外の「独自の長期保証」は、その業者が存続していることが前提。倒産すれば保証も消滅します。
  7. 延長保証の有料化
    「10年保証」と言われても、よく確認すると「基本保証3年+有料延長保証7年(別途費用)」というケースもあります。

実録:保証トラブル体験談と対策

神奈川県のSさん(45歳)は、新築時に導入したエコキュートが8年目に故障した際、こんな経験をしたといいます。

「10年保証があると思っていたので安心して修理依頼したら、『確かに10年保証ですが、熱交換器と貯湯タンクのみが対象で、今回故障した循環ポンプは3年保証でした』と言われました。結局、修理費用5万円を自己負担することに…」

保証内容を正確に理解するためのチェックポイント

  1. 保証書の現物確認:契約前に必ず保証書のサンプルを見せてもらい、保証範囲を確認
  2. 部品別保証期間の明細化:「何年保証」ではなく、部品ごとの保証期間を書面で確認
  3. 有償作業の確認:保証期間中でも発生する可能性のある有償作業を確認
  4. 定期点検の要否と費用:保証継続に必要な定期点検の有無と費用を確認
  5. メーカー保証と業者保証の区別:どこまでがメーカー保証で、どこからが業者独自の保証なのかを明確に

特に延長保証については、必ず料金体系と適用条件を確認してください。メーカーによって大きく異なります。

共通点3:「格安の裏側に潜む危険!」後悔しない業者選びの決定版

価格の安さで選んだ業者に依頼したら、工事の翌日から水漏れが発生。連絡しても『うちの工事は問題ない』の一点張りで修理にも応じてもらえず、結局別の業者に依頼して再工事…

給湯器交換で最も重要なのは、実は「機種選び」ではなく「業者選び」だと言われています。なぜなら、同じ機種でも施工品質で耐久性や安全性が大きく変わるからです。

悪質業者の実態と見分け方

無資格施工の実態

給湯器の設置工事には「給水装置工事主任技術者」などの国家資格が必要ですが、実際には無資格者による違法施工が横行しています。元施工業者のAさんはこう証言します。

「大手の下請けに入った時、現場で一緒に作業する人の8割は無資格でした。資格者1人につき3~4人の無資格者が付いて回るのが業界の常識。でも施主には『うちは全員有資格者です』と説明していました」

よくある手口

警戒すべき業者の特徴として、以下のようなケースが報告されています。

  • 過剰な値引き:「今日契約すれば特別に3万円引き」など、その場での契約を急かす
  • 勧誘の執拗さ:断っても何度も電話や訪問を繰り返す
  • 不自然な安さ:相場より3万円以上安い場合は、付属品抜きか粗悪な施工の可能性
  • 資格証の不提示:「資格は持っている」と言うだけで証明書を見せない
  • 現地確認なしの見積もり:実際に現場を見ずに電話だけで価格を提示する

業者選定の失敗例から学ぶ教訓

東京都のIさん(42歳)は、インターネットで見つけた激安業者に依頼して大きな後悔をしたと話します。

「工事自体は半日で終わったものの、その晩からお湯の出が悪くなり、翌日には完全に出なくなりました。業者に連絡すると『使い方の問題』と言われ、何度説明しても取り合ってもらえませんでした。結局、実家の父が知っている地元の設備業者に見てもらったところ、配管内に工事のゴミが詰まっており、それが原因と判明。再工事で追加で7万円かかりました」

北海道のKさん(55歳)も、こんな体験をしています。

「チラシで見た格安業者に頼んだら、工事は素人のようなアルバイト風の若者2人。『これで大丈夫ですか?』と不安に思って聞くと『問題ありません』と言われましたが、3ヶ月後の真冬に突然動かなくなり、メーカーに点検を依頼したところ『配管接続の施工不良』と指摘されました。保証期間内でしたが『施工不良は保証対象外』と言われ、再工事費用を全額負担することに…」

プロが教える!信頼できる業者の見極め方

信頼できる業者を選ぶには、価格だけでなく以下の点に注目してください。

信頼できる業者の7つの特徴

  1. 見積りが詳細:「一式」ではなく、部材や工程ごとに項目が分かれている
  2. 資格証の提示:「給水装置工事主任技術者」などの資格証を見せてくれる
  3. 施工事例の豊富さ:過去の施工事例や実績を具体的に説明できる
  4. アフターフォローの具体性:故障時の対応手順や連絡先が明確
  5. 説明の丁寧さ:専門用語をわかりやすく説明し、質問にも誠実に答える
  6. 現地確認の徹底:見積前に必ず現地を確認し、既存設備や環境を調査する
  7. 強引な営業をしない:その場での契約を急かさず、検討する時間を与えてくれる

共通点4:「家族4人なのに16号を選んで大後悔…」正しいサイズ選びのコツ

子ども2人の4人家族なのに、『1人暮らしでも十分な16号』と言われて導入。夕方は家族全員がお風呂やキッチンでお湯を使うので、水圧が落ちてシャワーが出なくなることも…

給湯器交換でありがちなのが、自分の生活スタイルや家族構成に合わない製品を選んでしまうことです。特に「少し小さめのサイズでも大丈夫」と言われて選んだ結果、日常生活で不便を感じるケースが多発しています。

実録:サイズ選びの失敗談とその教訓

容量不足の悲劇

福岡県のOさん(42歳・5人家族)は、エコキュートのタンク容量選びで失敗したといいます。

「以前は460Lを使っていましたが、『370Lでも十分です。価格も7万円安くなります』と言われ、節約のために小さいサイズを選択。冬場は問題なかったのですが、夏になると家族全員がシャワーを浴びるので、4人目になるとぬるいお湯しか出なくなることが頻発。結局、昼間に沸き増しすることになり、電気代が余計にかかる結果に…」

号数選択の教訓

京都府のTさん(38歳・3人家族)は、ガス給湯器の号数選択で失敗した例です。

「マンションのリフォームで給湯器を交換する際、『16号で十分』と言われました。確かに3人家族なので普段は問題ないのですが、たまに親族が集まって人数が増えると、お風呂を沸かしながらキッチンでお湯を使うだけで水圧が激減。シャワーを浴びるたびにヒヤッとすることも多く、快適さを考えると20号にすべきだったと後悔しています」

サイズ選びで後悔しないための指南書

給湯器のサイズ選びで最も重要なのは、『平均的な使用量』ではなく『ピーク時の使用状況』を基準にすることが大切です。

号数(能力)の選び方チェックリスト

家族人数推奨号数実生活での目安
1~2人16号~20号同時に1ヵ所でお湯を使用する場合は16号でも可
3~4人20号~24号キッチンとお風呂の同時使用を考慮すると20号以上推奨
5人以上24号以上朝の忙しい時間帯や複数箇所での使用を考えると24号が安心

特に注意すべきは、『2階以上にお風呂がある場合』『冬場の水温が低い地域』では、同じ号数でも性能が落ちる点。そういった条件がある場合は、一つ上の号数を選ぶのが無難です。

エコキュートのタンク容量選び

家族人数推奨タンク容量選ぶ際の注意点
1~2人320L程度来客が多い家庭は370Lを検討
3~4人370L~460L入浴頻度や時間帯が集中する場合は460Lを推奨
5人以上460L以上550Lも視野に入れると安心

エコキュートは深夜電力で沸かしたお湯を貯めておく仕組み。タンク容量が小さいと、日中にお湯が足りなくなり、割高な日中電力で沸き増しすることになります。わずかな初期費用の差で、長期間の電気代が変わってくるので、やや大きめのタンク容量を選ぶことをおすすめします。

マンション特有の注意点:選択肢が限られる現実

マンションにお住まいの方は特に注意が必要です。管理規約によって設置できる給湯器の種類やサイズが制限されていることがほとんどです。

そのため、マンションでの給湯器交換は必ず事前に管理組合に確認すべきです。

多くのマンションでは、外観の統一性や配管・排気の関係から、設置可能な給湯器の機種やメーカーが指定されています。管理組合に確認せずに工事を進めると、撤去・やり直しになるケースもあります。

共通点5:「工事直後から水漏れ!?」プロでも見落とす設置工事の致命的ミス

工事の翌日、お風呂場から『ポタポタ』と水が漏れ出しているのに気づきました。業者に連絡しても『使い方の問題』と言われ…結局別の業者に頼んで配管のやり直しに10万円以上かかりました

給湯器自体の品質に問題がなくても、設置工事のミスによって故障や事故につながるケースは非常に多いのです。

施工ミスの実例と見抜くポイント

致命的な設置ミスの実例

給湯器メーカーのサービス担当者Kさんは、「メーカー保証での修理依頼の約3割が、実は施工ミスが原因」と明かします。具体的なケースをいくつか紹介しましょう。

  1. 配管接続の不備
    配管の接続部分を手で締めただけで、専用工具で固定していないケース。振動で徐々に緩み、数ヶ月後に大規模な水漏れに発展することも
  2. ドレン配管の未設置
    結露水を排出するドレン配管が適切に設置されておらず、機器内部に水が溜まって電気系統がショートしたケース
  3. 排気筒の不適切な設置
    ガス給湯器の排気筒が風の影響を受ける場所に向けられ、強風時に排気ガスが逆流して不完全燃焼を起こすケース
  4. 防水処理の不足
    壁の配管貫通部分の防水処理が不十分で、雨水が浸入して内部腐食を起こしたケース
  5. 電気配線の誤り
    200V電源が必要なエコキュートを100V電源に接続し、起動しなかったケース

施工直後に確認すべきポイント

  • 配管接続部の水漏れチェック
    給湯器本体と配管の接続部分をティッシュで拭いてみてください。湿り気があれば微量の水漏れがある証拠です。
  • 異音のチェック
    正常な給湯器は作動中も静かです。『カタカタ』『ゴーゴー』などの大きな音がする場合は、設置不良や部品の緩みが考えられます。
  • リモコン表示の確認
    リモコンにエラーコードが表示されていないか確認してください。特に施工直後は『試運転エラー』が出ることがあります。
  • お湯の出方のチェック
    各蛇口からのお湯の出方を確認。出が悪かったり、途中で途切れたりする場合は配管内のエア噛みの可能性があります。

設置工事のプロが教える「業者の技術レベル」の見極め方

優良業者の作業の特徴

  • 事前準備の丁寧さ
    床や壁を養生テープでしっかり保護するなど、周辺環境への配慮がある。
  • 道具の扱い方
    専用工具を使いこなし、ムダな動きがない。DIY感覚の作業は危険信号。
  • 複数人での確認作業
    重要な接続部分は別の作業員が二重チェックする体制がある。
  • 試運転の徹底度
    設置後、様々な条件でのテスト運転を行い、異常がないことを確認する。
  • 説明の具体性
    取扱説明書をもとに、実際に操作しながら丁寧に説明してくれる。

特に注目したいのは、作業員が『写真撮影』をしながら作業を進めているかどうか。優良業者は工事の各段階で写真記録を残し、後日のトラブル対応や保証の際の証拠として活用します。

マンション特有の設置リスクとは

マンションでの給湯器交換には、一戸建てにはない特有のリスクがあります。特に注意したいのが「排気」と「騒音」の問題です。

エコキュートなどの室外機を設置する場合、住民間トラブルにならないよう設置場所と防音対策が重要です。

排気の向きや音が隣接する部屋に向かないよう配慮が必要です。また、マンションでは水漏れが階下への被害に直結するため、防水パンの設置や定期的な点検が一戸建て以上に重要になります。

まとめ:後悔しない給湯器交換の鉄則5か条

給湯器は10~15年使用する重要な設備です。初期費用の安さだけに目を奪われると、長期的にはより大きな出費や不便を強いられることになりかねません。

ポイント
  • 複数の業者から詳細な見積もりを取る
    最低でも3社から見積もりを取り、「本体価格」「工事費」「付属品」「保証」のそれぞれの項目で比較しましょう。単純な合計金額ではなく、内訳の詳細を確認することが重要です。
  • 保証内容を書面で確認する
    「○年保証」という言葉だけでなく、何がどこまで保証されるのか、保証適用の条件は何かを必ず書面で確認しましょう。特に「メーカー保証」と「業者保証」の違いを理解することが大切です。
  • 国家資格を持つ信頼できる業者を選ぶ
    給湯器の設置には国家資格が必要です。無資格者による施工は故障や事故のリスクを高めます。必ず「給水装置工事主任技術者」などの資格を持つ業者に依頼しましょう。
  • 生活スタイルに合った製品を選ぶ
    家族構成や使用パターン、住環境に合わせた適切な能力(号数)とタイプの給湯器を選びましょう。将来的な家族構成の変化も考慮に入れた選択が重要です。
  • 工事後の確認を徹底する
    工事完了後24時間以内に、お湯の出具合、温度、水漏れ、異音などを徹底的にチェックしましょう。問題があれば、すぐに業者に連絡することが大切です。

給湯器交換は人生で何度も経験するものではありません。だからこそ、情報収集と比較検討に時間をかけるべきです。この記事を参考に、納得のいく給湯器選びをしていただければ幸いです。

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